🔷 はじめに
市民照会に対し、制度上の「回答期限(14日)」を過ぎても応答がない――。
この状況は、制度の形骸化や市民参加の軽視を象徴する問題です。今回は、糸満市議会事務局に対する正式照会後、定められた回答期限(14日)を経過してもなお未回答であることを受けて、2025年11月11日付で催告的な確認通知を行った経緯を報告します。
🗳【選挙直前における透明性の確保について】
今回、照会から14日目を経過した11月10日をもって、即座に追加通知(催告)を行った背景には、もう一つの重要な理由があります。
「選挙日が11月16日と迫る中、新たな候補者や、候補者となる可能性のある現職議員の基本的な立場や連絡手段が、市民にとって一つの判断材料となる点を重視しました。そうした情報が不明なままでは、選挙制度の本来の趣旨から見て非常にもったいない状況だと考えました。」
議会の透明性を確保することは、単に「市政の情報公開」の問題ではなく、「市民の判断を支える情報提供」「制度の公正な運用」へと直結する課題です。
私自身も、制度の趣旨に則った行動をとる市民として、選挙という重要な制度の機会を無駄にしないためにも、情報の公開と対話の促進を求めて、今回の行動に至ったことをご報告いたします。
📨 照会の経緯
- 照会日:2025年10月27日
- 宛先:糸満市議会事務局(市公式「お問い合わせフォーム」経由)
- 回答期限:14日以内(市HP記載ルールによる)
- 本日:2025年11月11日 → 15日目(遅延確定)
📎 照会内容(抜粋)
「2025年10月27日に、貴事務局宛てに市公式フォームを通じて以下の件に関し正式に照会させていただきました。
・現所属議員のメールアドレス(公開可能範囲)
・請願・陳情の様式や手続きの流れ
・市議選被選挙人へのアンケート送付に関する照会(必要に応じて所掌部署のご案内)」
本照会は、市民としての制度参加のための基礎的情報の確認を目的としたものであり、公選挙法の中立性や制度運用の透明性にも配慮された内容です。
🔍 問題の所在と今回の通知
市ホームページでは以下のように記載されています:
「メールによるお問い合わせについて、回答には最長14日の時間を要します」
この明示的なルールに基づき、10月28日を起算日とすれば、11月10日が14日目に相当し、11月11日(本日)は15日目=回答期限の経過日にあたります。
よって、以下3点についての回答を求める通知を発出しました:
- 上記フォーム規定(14日以内回答)との整合性
- 回答が遅延している場合の理由と、今後の見通し(予定時期)
- 市民の制度参加と選挙の透明性確保の観点からの早期対応のお願い
🛡 正当な照会と法的留意点
今回の通知においても、体調上の都合や記録性確保の観点から「メールでの回答」をお願いし、仮に今後も回答がなされない場合には、以下のような制度的対応に移行する可能性を明示しました:
「情報公開請求や行政不服審査等、関係法令に基づく所定の手続に移行する可能性がございます」
これは、市民の正当な権利行使であり、地方自治法や行政手続法の趣旨に則った透明性確保の一環です。
📌 市民の声としての記録の意義
この照会および今回の通知は、「制度を動かす市民の記録」として残すべきものです。
回答があるかないかという事実自体が、制度運用の透明性や説明責任の有無を可視化する材料となります。
制度のルールが守られなければ、市民の信頼も損なわれます。だからこそ、ルールの運用を照らす光として、市民の照会は意味を持つのです。
—— “制度は、問う者によって動き出す。”
📘 関連リンク
👉 【市議会事務局への初回照会報告】(記事No.11):
https://shiminvoice.com/itoman-gikai-survey-2025-2/222/
👉 公益通報制度に関する検証記事:
https://shiminvoice.com/koueki-tsuho-kouzou-fubi-itomanshi/192/
👉 【通知要点公開】公益通報調査結果への抗議と是正措置の要請について(記事No.8):
https://shiminvoice.com/oueki-tsuho-kouhyou/180/
🕊 Xアカウント(@ShiminVoiceNote):
https://x.com/ShiminVoiceNote
📘 [主要論点・制度不全に関するやりとり一覧へ戻る]
📘 [ブログ記事トップに戻る]